観劇日記

観劇とその他の日々

1月4日(水)晴れ

f:id:yamakenta:20230105082801j:image

二人と一匹が帰り我が家の一匹は一日寝。

海沿いの公園では今日も凧が上がっていた。

原稿の修正を一本終え、助成金の申請書の続きをやるも終わらず。新年早々に作業が予定(というか希望的観測)から遅れていてめげそう。

合間に今泉力哉監督『his』。脚本のアサダアツシは『そばかす』の企画・脚本でもあると知ってなるほど。別れを突然かつ一方的に(いや別れはたいてい一方的かもだが)切り出しておきながら何年も経ってから突然子連れで元カレである迅(宮沢氷魚)のところに押しかけてくる渚(藤原季節)があらゆる意味でクソ野郎すぎて特に最初の方は見ていてしんどいのだが、そんな渚がきちんと謝ったことを受けて、許すのではなくわだかまりを抱えつつ関係を結び直そうとする妻・玲奈(松本若菜)の姿にグッときた。迅が変わろうとするシーンも(セリフがちょっと劇的に過ぎると思ったりもしたものの)カミングアウトを聞いた側のリアクションによって、むしろ迅の側にあった偏見が(もちろんそれは単なる「偏見」ではなくこれまでの積み重ねによって築かれたものであることも描かれつつ)解されていくように描かれているのがいい(それによって全ての偏見が払拭されるわけでも問題が解決するわけでもないとしても)。聞いたことのある声がすると思ったら浅井浩介と大窪人衛が嫌ーな場面の嫌ーな役で出ていて(しかもハマっていて)嫌いになりそう。

とか思ってたら『愛と差別と友情とLGBTQ+』にちょうど『his』の話が出てきた。