観劇日記

観劇とその他の日々

1月6日(金)晴れ

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戻ってきた原稿のチェックと修正。

気分を換えようと思って散歩に出るも気づくとストレスフルな出来事を反復していて気分転換失敗。考えても自分でどうにかできる問題ではないのはわかっていてもぐるぐると考え続けてしまう悪癖は手強い。

中川駿脚本・監督『カランコエの花』。ある高校のひとつの組でだけLGBTについての授業が行なわれたことをきっかけに、クラスのなかに当事者がいるのではないかと噂が広まり……という話。そもそも発端となった授業をした保健教師の対応がクソ過ぎる。

39分と短いなかにコンパクトに出来事を詰め込みつつ、当事者ではなく周囲の人間のふるまいを映していくのがよかった。当事者が不在のままに伝播していってしまう波。だからこそ、最終的に当事者が自ら選択した行為の切実さと、善意でもってそれを無に帰してしまった主人公のふるまいの残酷さが際立つ。